テニスやゴルフなどのスポーツで、肘や手首を痛めた経験はありませんか?
実は、こうした症状はアスリートだけでなく、主婦の方やデスクワーカーの方にもよく見られます。
よくある診断名
- テニス肘(外側上顆炎)
- ゴルフ肘(内側上顆炎)
- 手根管症候群
- 腱鞘炎
- バネ指
- TFCC損傷(※少し専門的ですが、手首の小さな関節の損傷です)
これらの診断に共通する説明は、
「腕や手の使いすぎですね」
というもの。
でも、思いませんか?
「もっと使ってる人、いるのに…なんで私だけ痛くなるの?」
たとえば、週に1〜2回テニスをするだけでテニス肘になる人がいる一方で、プロのテニス選手たちは毎日のようにラケットを振っています。
それでも彼らからは、
「手首を痛めたからしばらく休みます」
なんてことは、あまり聞きませんよね。
その違いは「身体の使い方」です。
もちろん、プロ選手は技術的に上手です。
でもそれ以上に大きいのが、無駄な力を使っていないという点です。
無駄な力…
それはズバリ「肩の力み(リキミ)」です。
肘や手首に痛みを感じる方に共通するのが、肩に無駄な力が入っていることです。
例えば…
- ボールを強く打とうとした時
- ペットボトルの蓋を開ける時
- ポテトチップの袋を開ける時
- かたい野菜(かぼちゃなど)を切る時
そんなとき、肩がグッと上がっていませんか?
この「肩のリキミ」があると、背中から腕へと力がうまく伝わらず、腕だけで頑張ってしまうことになります。
結果、肘や手首に過度な負担が集中してしまうのです。
ポイントは「力を入れる時こそ、肩を少し下げる」こと。
肩を下げることで、背中〜肩〜腕がしっかり連動して力を発揮できます。
試しに、ペットボトルの蓋を開ける時に意識してみてください。
肩をリラックスさせた方が、驚くほどスムーズに開けられるはずです。
身体の使い方「肩が上っていないか?」を意識するだけでも、肘や手首の負担は大きく変わります。