「エビデンスはあるんですか?」
何年か前から、「エビデンス(科学的根拠)」という言葉をよく耳にします。
「エビデンスはあるんですか?」という質問も、時折いただきます。
しかし、当院はエビデンス至上主義ではありません。
もちろん、医学的な知見やデータは大切です。
けれども、それだけに頼っていたら、今この瞬間、目の前で困っている人の痛みを救えるとは限らないからです。
エビデンスがあれば腰痛は消えるはず?
腰痛の原因としてよく挙げられるのは、
- 筋肉や筋膜の硬さ
- ヘルニア
- 腰椎分離症やすべり症
など。
こうした原因に対して、電気治療やマッサージ、手術といった、いわゆる「エビデンスに基づく」対処法が存在しています。
もしそれがすべての腰痛に有効なら、とっくに腰痛はこの世から消えているはずです。
でも、現実はどうでしょう?
ヘルニアの手術をしても、腰をいくら揉んでも、改善しない人はたくさんいます。
「効果がない」のではなく「効果が証明されていない」だけ
ある整骨院の先生が言っていた言葉があります。
「エビデンスが無いのは、効果が無いという意味じゃない
まだ効果が不明な(証明されていない)だけ」
まさにその通りだと思います。
例えば、ハンバーグに目玉焼きを乗せると美味しい。
それにエビデンスはいりません。
「実感として良い」と思えるものを否定してしまっては、治るものも治らなくなります。
ノーベル賞を受賞した本庶佑先生も、「科学論文の9割は間違い」だと話しています。
つまり、科学的な根拠さえも絶対ではない、ということ。
常識を疑い、検証し、確信に変えていく
当院の施術は、「一般常識」や「医学的エビデンス」からスタートしていません。
大切にしているのは、目の前の患者さんの体の声です。
- この痛みは、なぜ起こっているのか?
- 本当に、その説明で納得できるか?
- じゃあ、こうしたらどうなるだろう?
そうやって仮説を立てて検証し、効果を確信に変えていく。
それを繰り返してきた結果、今の理論(RMT)があり、「どこへ行っても治らない」痛みも治せる、スポーツ障害に特化した治療院になったのです。
エビデンスより、今ここでの結果を大切にしたい
科学的根拠があることは大切です。
でも、それだけが正解ではありません。
大事なのは、「その場で結果を出すこと」。
そして、「笑顔で帰っていただくこと」です。
これからも当院は常識にとらわれず、仮説と検証を続けていきます。