一回完治の症例報告。
中学生サッカージュニアユース。
3年ほど前に右足首を捻挫し、当時はかなりの腫れと内出血でしばらく固定して安静。
その後のリハビリでだいぶ良くなったので練習に復帰したが、数日後にまた捻挫してしまった。
また固定してリハビリして復帰したが、その後は足首の不安定感がずっと残っている。
足首が硬くてちゃんとしゃがめないし、正座もつらい。
【施術1回目】
足首を反らす(つま先を上げる)動きを左右比べると右の方が上がりません。
例えばしゃがむ為には足首を反らす動きが必要です。
試しにしゃがんでもらうとやはりうまくしゃがめません。
当院では捻挫に対してはこの可動域を回復する事を優先しています。
今回は捻挫の古傷ですが、足を引きずる様な急性の捻挫でもこの可動域を回復するとグンと歩きやすくなります。
その為には先ず足首の「靭帯」を調整します。
そしてしゃがんでもらうと
「大丈夫っす」
足首捻挫でもう一つ重要な組織は関節を包んでいる「膜」の硬さです。
少し前に筋膜リリースなんていう言葉がフワッと流行って消えましたが、その筋膜とはまったく違うものです。
足首の膜を緩めます。
膜が硬いとパキパキと音が鳴りますが、その音がだんだん小さくなってくると緩んできた証拠です。
施術後に正座「大丈夫っす」
【施術2回目】(3週間後)
「めちゃいい感じっス」
久々に違和感なく蹴れている様です。
一通り同じ施術をしましたが、症状としては前回で完治していました。
すべての足首捻挫が一回完治するわけではないのですが、今回の足首捻挫の古傷は、一回完治と言ってよい内容でした。