湿布について

湿布は貰えないんですか?

湿布って効果ないんですか?

湿布を貼らずに施術を終える当院に、時々患者さんから聞かれる質問です。

当院は湿布を使用しません。 使用しないので湿布の固定に使う包帯も使いません。 そもそも湿布は必要ない、邪魔なものとすら考えています。

  • どうして湿布を処方しないのか?
  • どうして必要ないと言い切るのか?
  • どうして邪魔なものなのか?

一般的にいわれている湿布の効果や使い方と、当院の考る湿布の効果とデメリット、使わない理由を以下にまとめてみました。

この記事の目次

1.湿布とは?

二の腕に湿布(テープ剤)を貼ったのイメージ

湿布とは、その名の通り湿った布、もともと生薬を布に含ませて使用したことが語源といわれています。

湿布には、貼った時に暖かく感じる温感タイプの「温湿布」と、冷たく感じる冷感タイプの「冷湿布」があります。 素材にも種類が存在していて、水分の蒸発で患部を冷やす「バップ剤」と、はがれにくく効果の強力な「テープ剤」の二種類があります。

若干の違いはあるものの、基本的に抗炎症と鎮痛(痛みの緩和)を目的としており、お好みに合わせて使用いただけます。

2.湿布の種類と効果

湿布には冷感タイプの冷湿布と温感タイプの温湿布があります。 材質は、ゲル状の薬剤が添付されたバップ剤と、粘着力が強くはがれにくいシール剤があります。 それぞれの効果は以下のように言われています。

温湿布

温湿布は、トウガラシエキス(カプサイシン)、ノニル酸ワニリルアミドなどによる皮膚への刺激、温熱効果で血液の流れを改善し、患部の治癒力を高めます。ハレが引いた後の炎症、痛みの軽減に対しても使用されます。

冷湿布

冷湿布は、カンフルやメントール、ハッカ油などの冷感成分により、ひんやりとした感覚で皮膚を刺激します。 炎症や痛みの抑制に使用され、筋肉痛や肩こりなど、急性の痛みの緩和に効果があるとされています。

バップ剤

若干厚みがあって基本的に色は白です。消炎鎮痛成分で痛みを和らげます。 薬剤面は水分を含んだゲル状になっています。 粘着力が弱く、かぶれの心配が少ない反面、はがれやすいので包帯で固定して使用します。 水分の蒸発によって患部を冷やします。

テープ剤(プラスター剤)

厚みの少ないテープで基本的に肌色をしています。消炎鎮痛成分で痛みを和らげます。 強力な粘着力で、はがれにくいというメリットの反面、長期間の使用で肌がかぶれてしまうことがあります。 はがれにくい特性を生かし関節など動く部位に最適です。

3.湿布のデメリット

二の腕に湿布(テープ剤)を貼ったのイメージ

上記の内容は、あくまで一般的にいわれている湿布の効能や効果です。 当院が湿布を使わない理由、当院の考える湿布のデメリットを以下にまとめてみました。

1
患部の痛みを麻痺させているだけである

鎮痛作用というと、痛みを抑えている=完治へ向かっているというイメージを持つかもしれませんが、湿布は痛みを麻痺させているだけで治療しているわけではありません。 自然に治るのを待っているだけです。 種類によっては「患部の血行をよくして自然治癒力を高めます」などと効果をうたっている物もありますが、施術の方が即効性があります。

2
痛みが鈍り治療ポイントが分かりずらくなる。

当院にとっては、これが一番のデメリットです。 当院は治療ポイントを確定するために、動作確認をおこないます。 どういった動きをすると痛みが出るかを診ることで、調整すべき治療ポイントが見えてくるからです。痛い場所を聞いたときに、患者さんが手を縦に動かして痛みを表現するか、横に動かして痛みを表現するかによってもアプローチの仕方が変わるほど、動作確認は治療方針を決めるうえでとても重要です。

しかし、湿布で痛みが麻痺していると、患者さん自身も、どこがどう痛いのかがボヤけてしまい、その表現も曖昧なものになります。 結果、原因が絞りずらくなるのです。 なので、当院へご来院する場合は、しばらく湿布を外した状態でご来院することをお勧めしています。

3
包帯によって筋肉が硬くなる・肌がかぶれる

バップ剤は粘着力が弱く、包帯で固定する必要がありますが、固定は筋肉を固くし、筋力を低下させます。 これは、まさしくテーピングと同じデメリットで、疾患の悪化や固定(古傷)、遅延など、完治への妨げになります。

また湿布は肌の弱い方はカブれます。 特にテープ剤は、効果の強力なものが多く、ロキソニンテープやモーラステープは、貼ったところに直射日光を浴びると、光線過敏症(皮膚の赤くなる、水ぶくれ、肌のかゆみ)という副作用があると注意喚起されています。 最悪の場合、色素沈着で湿布を貼った跡が残る場合もあるので、包帯やサポーターで紫外線対策をする必要がありますが、包帯やサポーターは、テーピングと同じデメリットあるのでお勧めしません。

4.なぜ湿布を使用するのか

湿布は要するに「痛み止め」です。 貼るだけで簡単に痛みが軽減でき、湿布を処方するだけで利益につながります。 つまり、手軽に儲かるから使用するのです。

しかし、湿布は痛みを麻痺させ自然に治るのを待っているだけです。 湿布には抗炎症剤が入っていますが、本当に患部が炎症しているのでしたら、氷水などで直接冷やすのが一番効果的です。

「冷やすなら冷湿布が良いのでは?」と、思うかもしれませんが、湿布に含まれる冷感剤のメントールやハッカは、肌にふれるとヒンヤリと冷たさを感じますが、実際に温度が下がっているわけではありません。

本当に患部の温度を下げて冷やすには、氷や保冷剤などを使用するのが一番なのです。 しかも、冷やすタイミングが非常に重要で、冷やすタイミングは受傷後すぐ、同時でも良いくらい直後が効果的です。 受傷後しばらく時間が経っていたら、あまり効果は期待できないでしょう。

ちなみに「アキレス腱炎」や「腱鞘炎」「足底筋膜炎」は炎症してません。 本当に炎症しているだけでしたら、冷やして数日経てば自然と治るはずですが、実際にはなかなか治りません。

何故なら、「○○炎」といわれる疾患は、誰かが都合よく名前をつけただけで、実際には「炎症」していないからです。 炎症していないのに炎症の治療をしていても治るはずありません。 原因は別にあります。 そこを調整すれば「○○炎」と言われた疾患も施術で治ります。

5.まとめ

手首に湿布を貼って包帯をグルグルまいているイメージ

湿布は痛みを鈍らせ施術の妨げになるので必要ありません。

炎症に対しても、本当に炎症しているのでしたら、氷水や保冷剤などで受傷直後に直接患部を冷やしたほうが効果があります。

また、「○○炎」という疾患は、本当は炎症していないケースがほとんどなので、湿布に含まれる抗炎症剤は意味がないと思われ、 痛みが引いたと思っている方は、鎮痛剤が効いただけでしょう。 鎮痛剤は一時的に痛みを麻痺させているだけで治しているわけではありません。

骨折や筋断裂(筋が本当に断裂している)以外の疾患は施術で治ります。 湿布を貼って痛みを麻痺させ自然に治るのを待つ必要はありません。 アキレス腱炎、足底筋膜炎、腱鞘炎などの炎症といわれる疾患も施術で治ります。

「筋が本当に断裂している」と書いたのは、肉離れ(筋断裂)について、整形外科等の他院で肉離れと診断を受けて、当院へ来た患者さんで本当に筋が断裂していたケースはゼロだからです。 肉離れも施術で治ります。

疾患名は本当に適当で、知らなければ勘違いしてしまう事がたくさんあります。

もし現在、湿布をペタペタと貼って包帯でグルグル巻きにされているのでしたら、今すぐ全部外して、セカンドオピニオンをお勧めします。

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