有痛性外脛骨

有痛性外脛骨について

小学校高学年~中学生くらいの成長期の子供に多い足の痛みに、有痛性外脛骨という疾患があります。足の内側、土踏まずの上あたりに痛みを感じたなら、まず最初に有痛性外脛骨を疑ってください。

有痛性外脛骨は安静も手術も不要です。施術で治ります。

一般的な治療で良くおこなわれる対処療法というのは、自然に治るの待っているだけです。有痛性外脛骨を理解し、正しい施術が受けられるよう、一般的にいわれている事とその間違い、当院の考えを以下にまとめてみました。

有痛性外脛骨とは

成人の骨格は、206個の骨でできていますが、稀に過剰な骨を有する方がいます。足の内側、土踏まずの上あたりに外脛骨と呼ばれる過剰な骨があり、そこに痛みを生じる疾患を有痛性外脛骨と呼びます。

名前は「骨に痛みが有る」となっていますが、骨には痛点がないので、実際には外脛骨に付着している腱や靭帯・筋肉に痛みが生じていると思われます。

外脛骨は、15%~20%の方にあるといるといわれていますが、外脛骨が存在しても、痛みがなく無症状の方が大勢います。子供に多いこともあり、成長痛の一種で、成長期を終えた15歳~17歳くらいで自然に治るといわれています。成人の場合、捻挫や外傷を起因に発症するケースもあります。

原因

土踏まずの周辺には、舟状骨と呼ばれる骨の集合体があり、足の細かな動きに対応しています。そこに外脛骨と呼ばれる過剰な骨があるケースがあり、後脛骨筋腱とよばれる腱が付着しています。激しいスポーツや繰り返しの運動で、その後脛骨筋腱や周りの靭帯、筋肉に痛みを発症している状態が「有痛性外脛骨」です。

有痛性外脛骨の方に扁平足が多いことから、扁平足が有痛性外脛骨の原因といわれることがありますが、扁平足は関係ありません。扁平足が原因なら、外脛骨のある扁平足の方は全員「有痛性外脛骨」になるはずですが、ならない方も大勢いるので、原因でないことは明らかです。

また、外脛骨が出っ張っていることが原因ともいわれますが、外脛骨が出っ張っていても痛くない方が大勢いるので、こちらも有痛性外脛骨の原因ではありません。

出っ張りどころか、外脛骨があるのに痛くない人がいるので、外脛骨の有無すら、痛みの原因ではありません。

最後に、有痛性外脛骨が成長期に多い理由については、骨が大きく成長しようとしている時期に、腱や靭帯・筋肉を運動によって硬く鍛えてしまうからです。

「伸びる動きと硬くなる動きで、腱や靭帯、筋肉に歪みが生じ痛みを発症させている」

それが有痛性外脛骨やオスグッドなど、成長期特有の痛みのメカニズムと考えています。

診断

問診や外脛骨の出っ張りを確認します。さらに足の動きや歩行の仕方も評価します。また、外脛骨や舟状骨の状態を確認するためのレントゲン撮影や、状態をより詳細に確認するためにMRIを行うこともあります。

一般的には、上記のようにいわれていますが、まったく関係ありません。

外脛骨付近が痛ければ、どんな検査をしようと、どんな起因だろうと、骨折以外は「有痛性外脛骨」と診断される事でしょう。なので、レントゲンも点数稼ぎでしかなく意味はないと考えます。

ちなみに疲労骨折は骨折ではないので、こちらもレントゲンは不要です。

当院に症状の名前は関係ありません。

「痛いところがあるから治す」

それだけです。

治療

まずは安静が重要です。炎症が強い場合には、痛み止めの内服薬や湿布が処方され、リハビリテーション、電気治療や温熱治療がおこなわれることもあります。その他、扁平足が原因と思われる場合は、インソールを使用して足のアーチを保持します。
成長期を過ぎれば骨の成長は止まるため、基本的には保存的療法を中心におこないます。症状が改善しない場合には、外脛骨を削ったり、摘出を始めとした手術療法に移行していきます。

一般的には、上記のようにいわれていますが、まったく関係ありません。

それらはすべて自然に治るのを待っているだけです。

有痛性外脛骨は施術で治ります。

安静は必要ありません。

しかも、最短一回で治ります。

有痛性外脛骨は、決して完治の難しい疾患ではありませんし、手術なんてもってのほかです。

まとめ

有痛性外脛骨は、小学校高学年から中学生に多い足の疾患です。一般的な治療院では、安静にして自然に治るのを待っているだけですので、治るまでの時間には個人差があります。

成長期が過ぎれば治るなんて悠長なことを言っていては、安静にしている間に貴重な学生生活は終わってしまいます。せっかく頑張ってきたスポーツを長期に休む、または引退するだなんて耐えがたい事でしょう。なかなか治らないと悩み続けて、もう手術しかないと思った人もいるはずです。

しかし、有痛性外頸骨は施術で治ります。

外脛骨を削ったり、摘出する手術は必要ありません。

「スネの裏から外脛骨の辺りに付いている後脛骨筋が硬くなって、外脛骨を引っ張っているから痛みが出る」そんなことを言う治療院もありますが、後脛骨筋をマッサージしたり電気をあてても有痛性外脛骨の痛みは取れません。有痛性外脛骨の痛みの原因部位は、後脛骨筋でもなければ患部でもありません。

有痛性外脛骨の最大の原因は足首です。

足首にある原因を取り除けば、外脛骨付近の痛みはなくなります。

その効果は最短一回、時間も10分程度です。

もし、今現在、有痛性外脛骨で安静を指示されて、いくら経っても治らないと不安に感じているようでしたら、一度セカンドオピニオンをお勧めします。

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