手の指それぞれの役割と使い方について

手の指それぞれの役割と使い方について

手の指にはそれぞれ役割があります。

当院の考えでは大きく

「親指&人差し指」

「中指&薬指&小指」

に分けています。

①②コンビと③④⑤トリオといった感じです。

まず①②コンビは細かく複雑な作業が得意です。

逆に③④⑤コンビは単純な作業が得意です。

適材適所とはよく言いますが、人間の指もそうです。

使い方を間違えると上手くいかないしトラブル(痛み)を起こします。

例えば、折り紙で鶴を作るときに使う指は、親指&人差し指の①②コンビが主役です。

③④⑤トリオで折り鶴を作るのは難しいですから、普通はしませんよね。

危険なのは、本来③④⑤トリオ中心にやるべき単純な作業を、①②コンビでやってしまうケースです。

①②コンビの弱点は、スタミナが無い事です。

重い物を掴んだり引っ張ったりする時に、①②コンビを主役にしてしまうと、すぐに手や腕が疲れてきます。

それを無理して作業していると、指や手首、肘などに痛みが出てきてしまいます。

腱鞘炎やテニス肘などがそれです。

肩も凝ります。

柔道で相手の道着をつかむのは③④⑤トリオです。

人差し指は使いません。

力もグッと入ります。

剣道で竹刀を握る時も人差しは添える程度が基本です。

試しに親指または人差し指をつかんで固定してしまってもしっかり手を握れます。

しかし、小指や薬指、中指を固定してしまうとまったく握れません。

③④⑤トリオが揃って動く事が出来ないと、握力が出せないのです。

日常で重い荷物を運ぶ時、硬いキャップを開ける時、草むしりの時など、身体にトラブル(痛み)を出さない為に、中指薬指小指が力仕事の主役、親指人差し指は細かな作業をおこなう脇役という意識で生活するのも良いかもしれません。

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