テーピングについて

テーピングってなんで巻くんですか?

テーピングって効果あるんですか?

当院で、たまに聞かれる質問です。

最初に申し上げてしまいますが、当院はテーピングを使いません。 もう十年以上は使用していないので、ハッキリ言って下手です。 下手どころか、どうやって巻くかも忘れてしまったので、巻けないといった方が正しいかもしれません。 なので、患者さんにテーピングを巻いて欲しいと頼まれても、丁重にお断りしております。

テーピングが巻けない接骨院と聞くと、捻挫や肉離れなど、スポーツ外傷の治療が苦手な接骨院? なんて思われてしまうかもしれませんが、当院は各種スポーツ外傷の治療に数多くの実績があり、かなり自信があります。 テーピングを巻いている人を見かけると、思わず「治しましょうか?」と、声を掛けたくなるほどです。

では何故、当院ではテーピングを使わないのでしょうか。 それにはハッキリとした理由があります。 どうしてテーピングを巻かないのか、テーピングの意味や効果について、当院の考えを以下にまとめまてみました。

この記事の目次

1.テーピングとは?

肩にテーピングを貼っているイメージ

テーピングとは、主にスポーツ選手が怪我の予防や再発防止、あるいは負傷した部位の悪化を防ぐために、関節や筋肉に巻いて固定・補強する行為、またその巻くテープ自体のことをいいます。

テーピングは、別名「動くギブス」とも呼ばれ、完全に固定してしまうギブスと異なり、運動できる程度に関節や筋肉の動きを制限することでサポートします。捻挫や骨折などの応急措置として使用するケースもあります。

関節や筋肉、靱帯などの構造や動きを熟知した上で、曲がるべき方向には曲げられて、曲げてはいけない方向には曲がらないように、固定しなければ効果は期待できません。

2.テーピングの意味や効果

テープの種類、巻き方にもよりますが、一般的にテーピングには以下のような効果があるといわれております。

ケガの予防
スポーツの種類やポジションによって、ケガや障害を起こしやすい部位があります。 テーピングはそういった部位をあらかじめ補強することによって、ケガや障害を予防させる効果があります。
再発防止
過去にケガや障害を起した部位は再発しやすくなっています。テーピングは再発しやすくなった部位を補強し保護することによって、患部の負担を軽減しケガの再発を防ぎます。
補強
ケガや障害で弱くなってしまった関節や筋肉、靱帯、腱などをテーピングで固定・圧迫することによって、患部へかかるストレスを分散させ、その部位を補強することができます。
可動域の制限
捻挫、脱臼、靱帯損傷などは、関節の可能な可動範囲を超えてしまった事が原因です。テーピングによって関節の可動範囲を制限し、捻挫、脱臼、靱帯損傷などを未然に防ぎます。
応急処置
症状の悪化を最小限に抑えるために、応急処置としてテーピングを施す場合もあります。受傷後すぐにテーピングで患部を固定・圧迫することによって、悪化を防いだり痛みを緩和させます。

3.テーピングの種類

テーピングにはストレッチ性のあるテープと無いテープ、ソフトなテープなど、用途に合わせていろいろな種類があります。

固定テープ(非伸縮テープ)のイメージ画像

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固定テープ(非伸縮テープ)

可動域の制限および関節を固定・圧迫し、捻挫などの怪我を予防します。 非伸縮なので伸縮テープよりしっかりと強く固定できます。

伸縮テープのイメージ画像

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伸縮テープ (ハード)

怪我の予防、関節部位の固定・圧迫を目的に使用します。 伸縮性(ストレッチ性)があり、可動範囲の大きな関節のテーピングに優れています。

ソフト伸縮テープ<のイメージ画像

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ソフト伸縮テープ

薄手で柔らかい伸縮性のあるテーピング。 軽度の固定・圧迫の仕上げとして、また、あまり強く固定・圧迫したくない応急処置に使用します。

自着テープのイメージ画像

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自着テープ

粘着剤を使用せず、テープ自体で張り合わされます。 柔らかく伸縮性があり、通気性が良い。 着衣の上からの使用など、肌の弱い方にも安心。

キネシオテープのイメージ画像

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キネシオテープ(キネシオロジーテープ)

筋肉の伸縮率に近く、筋肉に沿って貼ることで筋肉の動きをサポートします。 関節可動域の制限・固定・圧迫の他、痛みの緩和にも使用されます。

アンダーラップのイメージ画像

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アンダーラップ

粘着力のないテープ。 主にテーピングの下地として使用します。 体毛の濃い部分へのテーピングや、かぶれやすく肌の弱い方におすすめです。

※画像参照:amazon.co.jp

4.テーピングの巻き方

肩にテーピングを貼っているイメージ

テーピングには、いろいろな巻き方と名称(呼び名)があります。 代表的なものを以下にまとめました。

1
アンカー

テーピングする範囲を定めて土台となる。 くるぶしの上部辺りと偏平足辺りに巻く。

2
スターアップ

テーピングを左右に伸ばし、強く引っ張りながら踵からくるぶし上のアンカーに巻く。

3
ホースシュー

親指側のアンカーからアキレス腱を通って小指側のアンカーまで、U字(馬蹄形)に巻く。

4
サーキュラー

スターアップがずれないよう、一周ごとに少しずつずらして全体を覆うように巻く。

5
フィギュアエイト

固定力を増すよう、足の甲から土踏まずを通って足首の周りを8の字を描くように巻く。

6
ヒールロック

くるぶし前辺りから、アキレス腱、踵を包み込む。くるぶし下に三角の形ができる。

7
サポート・Xサポート

関節や強く圧迫したい部分、補強したい靭帯の上にXを描くようバッテンに巻く。

8
アンダーラップ

肌の弱い方やテープを剥がす時の痛みを和らげる、下地として使用します。

5.テーピングのデメリット

デーピングには用途別に種類や巻き方がありますが、実際にテーピングしたことのある方にお聞きします。

  • 怪我は抑制されましたか?
  • 痛みは軽減されましたか?
  • 再発は防止されましたか?
  • 本当に効果を感じられましたか?

誰も言わないし誰も教えてくれない、当院だけが教えるテーピングの本当のデメリットをまとめてみました。

その1.完治までの期間を延ばしている

テーピングの効果はいろいろありますが、実際テーピングを使用する理由は、「今ある怪我の痛みを軽減させる為」か、「昔負った古傷を再発させない為」というのがほとんどです。

それならば、今ある怪我と癖になった古傷を完治させてしまえば、テーピングは不要のはずです

それなのに、テーピングを使用するということは、ケガが自然に治るのをテーピングで誤魔化しながら待っていることと同じです。 完治させる機会を損失させて、治療を長引かせているのではないでしょうか。

それどころか、テーピングを巻いているから安心と思わせ治療を遅らせることで、症状を固定させてしまったり、古傷をさらに重症化させてしまっている可能性もあります。

その2.筋肉が硬くなる、筋力が低下する

テーピングは使用上の注意に、「スポーツ時に使用し、スポーツ終了後は取る」 とありますが、もしかして治療の一環のように常に貼っていませんか?

当院にも、他の治療院でテーピングをずっと巻いておくよう指導されたといって、肌がかぶれている患者さんが来ますが、それは明らかに使い方を間違えています。

アンダーラップをすれば大丈夫?

そういう問題ではございません。

先にも書きましたが、テーピングは別名、「動くギブス」と呼ばれています。 つまりテーピングのデメリットはギブスと同じく、筋肉を固くし筋力を低下させるのです。

この筋肉を固くするというのが大問題で、 身体は筋肉を使って動かしますが、物を持ち上げる動作一つにしても、さまざまな筋肉を必要とします。 その必要とされる筋肉の一つでも固くなれば、その筋肉が抵抗をおこし、本来の力が出せなくなりパフォーマンスが落ちるのはもちろんのこと、思わぬところに突っ張りや歪みができて「痛み」が発生してしまうことすらあるのです。

しかもテーピングは、テープの力で筋肉を強引かつ強力に引っ張り歪ませて固定するので、コルセットやギブスよりもタチが悪いのです。

その3.固くなった筋肉を緩めるのが大変

テーピングで固くなった筋肉は、その筋肉自体が痛みやパフォーマンス不良の原因になる事もありますが、他にも根本原因を覆い隠してしまうことがあります。 それは硬くなった筋肉の奥に、痛みの原因があるケースです。

固くなった筋肉そのものに原因があれば、そこを緩めればいいのですが、その奥に本当の原因があると、まずはその覆い隠している筋肉を緩める事から始めなければなりません。 それが非常に時間が掛かり苦労するのです。 当院においても、程度によっては10回近く通院をお願いする場合がある程です。

受傷後、早い段階で症状を確認できれば、完治までにそれほど時間が掛からない疾患でも、テーピングやその他の固定で筋肉が固くなっていると、治療に時間とお金が無駄に掛かってしまうのです。

また、筋肉がテーピングによって固くなっていると、怪我の本当の原因が固さの抵抗でぼやけてしまい見つけにくくなります。 それも時間の無駄といえます。

6.なぜテーピングを巻くのか

では、なぜデメリットが大きいと思われるテーピングを治療院で使うのか?

応急処置で使用する程度なら、それほど問題ではないと思いますが、治療の一環として長い期間テーピングを使用するのは明らかな間違いであり、決しておこなってはいけません。

それでも使用を推奨する治療院は、そもそも他の治療手段を知らないからではないでしょうか?

テーピングは製造メーカーも販売促進の為に情報をたくさん公開しています。インターネットで検索すれば各メーカーのホームページでテーピングの巻き方を説明しています。Youtubeにもたくさん動画がアップされていますし、専門書もたくさん出版されています。

つまり、どこの治療院でもテーピングの技術は取り入れやすいのです。

施術の技術も簡単なものは無料で手にする事ができますが、本当に治せる施術法は、治療家自身が優秀な師より学ぶか生み出す以外、習得する手段はありません。

その件については、ホームページの「接骨院とは」に詳しくまとめてあります。
接骨院とは

7.まとめ

テーピングはあくまでも応急処置での使用が基本で、治療を目的として使用したり常用してはいけません。 むしろ、テーピングで得られるメリットよりも、デメリットの方が大きいので、当院では一切使用しないことを推奨しています。 捻挫や肉離れなど、ほとんどの疾患は本来施術で治せるので、「テーピングは必要ない」といった方が正しいかもしれせん。

当院は筋肉・関節・靭帯など、すべて施術で最短一回完治が可能ですが、長い期間テーピングを使用していた患者さんは、患部組織が硬くなっているので通常より何倍も時間が掛ってしまいます。

もし、今通われている治療院でテーピングを治療手段のように使われているのでしたら、今すぐ外し、重症化させる前にセカンドオピニオンをお勧めします。

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