椎間板ヘルニアとは腰椎や頚椎におこる疾患です。重症化すると手足にしびれが出たり、歩行障害が出てきたりします。背骨と背骨の間にある椎間板という軟骨のクッションが圧力によって潰され、その中にある髄核というゼリー状の成分がはみ出し脊髄神経を圧迫し、腰痛や神経痛を引き起こすといわれています。
病院でMRI検査をすると、実際にヘルニアが飛び出しているのがハッキリと分かります。その飛び出した部分、または状態をヘルニアと呼びます。
概要
椎間板ヘルニアとは、椎骨の間でクッションのような役割をする椎間板が変性して突出し、近くにある神経を圧迫することでさまざまな症状を引き起こす病気です。
椎骨は背骨を形作る骨で、首に7個、胸部に12個、腰部の5個存在します。姿勢を維持する支柱としての役割や、脊椎の中心部にある脊柱管と呼ばれる管状構造の中を走っている脊髄・馬尾を守る役割を持ちます。
脊髄は脳から出て椎骨の中を通り腰部まで走りますが、一つ一つの椎骨の間から左右に二本の末梢神経を出して、その周辺部分の運動や知覚を司ります。椎間板ヘルニアでは、この脊髄や末梢神経が突出した椎間板によって刺激されることで、麻痺、痛みやしびれなどさまざまな症状が生じます。多くは頚椎・腰椎に起こりますがまれに胸椎(背骨)にも起こります。
治療方法
一般的な治療院やリハビリ室では、以下のような治療・施術を受けます。
- 患部へ電気治療
- 患部へ温熱治療
- 患部のマッサージ
- ストレッチ
- 湿布の処方
そして、重度の場合は医師より手術を勧められます。しかし、その手術の結果で痛みがとれた患者さんの割合は、一体どれくらいいるのでしょうか?知り合いの整形外科医に聞いたところ、50~60%くらいだそうです。ヘルニアを取ったのに、なぜ痛みが取れないのか?
それは、原因がヘルニアにないからです。
本当の原因
確かにMRIの画像ではヘルニアが確認されたと思います。しかし、ちょっと椎間板がつぶれたぐらいで痛みが出るほど人間の身体はもろくはありません。また、飛び出たヘルニアには神経もなければ痛点もありません。
ヘルニアが神経を圧迫し、痛みや痺れを発生させているという話もありますが、椎間板ヘルニアの方でも腰痛や痺れのない無症状の方がたくさんいます。つまり、ヘルニアが痛みや痺れの原因ではないということです。
では、何が椎間板ヘルニアの痛みの原因なのか?
ほかの医療機関で椎間板ヘルニアと診断された患者さんでも、当院の施術を受けることによって改善、完治して帰っていきます。その効果は最短一回。
どうして、手術もしていないのに椎間板ヘルニアが治るのか?
「ヘルニアを取り去った?」
「ヘルニアを中に押し込んだ?」
まったく違います。
当院はヘルニアをどうにかすることはありません。そもそも原因はヘルニアではないので触りもしません。では、なぜ改善したかというと、椎間板ヘルニアと診断を受けた方の腰痛・痺れの原因は、筋肉や筋膜のコリ・ハリ・緊張だったからです。腰痛や痺れで椎間板ヘルニアと診断を受けた方の9割以上がヘルニアは無関係なのです。
ヘルニアが原因だから仕方がないではなく、本当の原因に的確にアプローチすれば、痛みや痺れは最短一回でなくなるのです。
ただし、脚の感覚がまったくないなど、ヘルニアによって完全に神経が潰されてしまっている場合は、手術でヘルニアを切った方が良いかもしれません。それでも、一度は正しい施術は受ける価値があると思います。
まとめ
軽度のヘルニアは通常2年程度で自然消滅するといわれています。背骨のクッションはつぶれたままですが、ヘルニア(はみ出た部分)は本来2年程度で自然治癒するのです。ヘルニアと診断されてから2年以上経っても痛かったり、痺れているということは、明らかに原因は別にあるといえます。
また、ヘルニアがなくなるまでの2年というは、とても長い期間です。スポーツ選手の場合、引退を考える必要がありますし、子供ならクラブや部活を諦める必要が出てきます。幼い頃からずっと応援してきた親御さんには、とてもツラい判断です。
しかし、椎間板ヘルニアは、2年待たなくても施術で治ります。ヘルニアはそのままですが、痛みや痺れは完治します。
世の中には、ヘルニアなのに無症状の人がたくさんいる事を知っていますか?
身体にメスを入れることは、さまざまなリスクが付きまといます。メスを入れた事によって、急激に体力や気力が衰える方もいらっしゃいますし、筋力低下や、べつの場所に不具合が発生するケースもあります。
「その痛み、本当にヘルニアが原因ですか?」
「ヘルニアの手術、本当にあっていますか?」
今通っている医療機関でヘルニア除去の手術を勧められたり、いつまで経っても改善しないようでしたら、一度セカンドオピニオンをおすすめします。