しばらく前から深く息を吸うことが出来なくなり、授業中に座っていても息苦しさを感じる様になってしまった。
チームトップの運動量を誇っているので、呼吸の問題は致命的。
しかも、日常生活においても支障をきたしているのですから、サッカーどころの話ではありません。
施術開始
息を吸うためには、横隔膜や肺が動きますが、それには肋骨が持ち上がって膨らむ必要があります。
なので、まず初めに肋骨の動きが良くする施術をしました。
肋骨を持ち上げるのは首と胸の筋肉、そして肋骨と肋骨の間にある筋肉も関与します。
その辺りを緩めて確認してもらうと、とりあえず、かなり息が吸いやすくなりました。
ですが、今回大事なのは、何故このような症状が出たのかと言うことです。
クラブユースですから、他の選手も同じような練習メニューを組んでいるはずなのに、何故、この選手だけ肋骨を動かす筋肉が硬くなっているのか?
いろいろ聞いてみると、この選手は自分の身体の硬さを改善するために、普段から独自にストレッチをしていました。
サッカー選手に多いグロインペイン症候群も抱えていたので、その症状に有効といわれている内ももを入念にストレッチしていました。
それです。
皮肉にも、そのストレッチが今回の症状を引き起こす原因になっていたのです。
内ももに限らず、ストレッチをするとその筋肉に「突っ張り感」を感じる事が多いと思います。
伸ばしてるのだから当たり前と思うかもしれませんが、実は突っ張り感が出てしまっている場合、ストレッチ効果は低いか、むしろ逆効果です。
柔らかくするためのストレッチが、逆に硬くなってしまうケースがあるということです。
首と内ももの筋肉には、密接な繋がりがあります。
内もものストレッチを頑張りすぎて硬くなり、そこと繋がっている首も硬くなった結果、呼吸がしづらくなっていたのです。
なので、内もものストレッチを一旦中止してもらいました。
施術2回目
「先生!ストレッチやめたら平気になりました!笑」
前回同様の施術プラス、当院が考える「本当のストレッチ」をするためのコツを説明しました。
これで、深く呼吸ができなくなった症状は完治です。
まとめ
当院には、他院でストレッチの施術を受けて腰痛や体の痛みが悪化したという患者さんが良く来ます。
残念ながら、正しいストレッチを理解している人は本当に少ないのが現状です。
それは先生と呼ばれる人も同じです。
詳しくは、当院の施術理論をまとめたRMTのサイトにあります↓