一般的にいわれている疲労骨折は間違いや勘違いがたくさんあります。それらを疲労骨折を例に挙げながら、疲労骨折の本当の原因と治療法を以下にまとめました。
この記事の目次
1.一般的にいわれている疲労骨折とは
骨折にはならない程度の弱い力が骨の同じ部位に繰り返し加わり、疲労を起こして生じる骨折といわれています。一度の大きな衝撃で生じる骨折とは違い、小さな力の蓄積により生じる骨折(小さなひび)と考えられています。
好発部位は、足の甲にある中足骨(ちゅうそくこつ)、すねにある脛骨(けいこつ)や腓骨(ひこつ)などのようにスポーツで非常に負荷のかかる足に多いが、肋骨(ろっこつ)・腰椎(ようつい)などにも起きます。
骨折の原因や発生の時期がハッキリしない上に、とても小さなひびであるためX線に写りづらく診断が非常に難しいとされています。
骨折のように我慢できないほどの激痛や大きな腫れ、出血などの外傷が見られないため、「捻挫だと思っていたら疲労骨折だった」というケースもあります。
ランニングやジャンプなどを繰り返すスポーツ選手が発症しやすく、別名をストレス骨折や過労性骨障害といい、成長期の子供に発症が多いという報告もある疾患です。
2.一般的にいわれている治療方法
基本的に原因となったスポーツは禁止、その期間は回復具合によって違いますが、たいていの場合2~3ヶ月ほど。
通常ギプスで固定をすることはしません。 患部に負担のかからないトレーニングは可能です。 完治の判断は患部の痛みがないことやX線検査で判定。
完治前にスポーツを継続することによって、慢性化し完全に折れてしまったら、ギプスでの固定ばかりでなく場合によっては手術が必要になります。
スポーツに復帰し再び同じ部位に繰り返し負担をかけると、再発するケースもあります。過度のトレーニングや特定の部位ばかりに負担がかかる動作はできるだけ避け、トレーニング内容に変化を持たせると良いです。
3.疲労骨折の本当の原因と治療法
まず初めに、疲労骨折という骨折はありません。
一般的に「疲労骨折は判断が難しい」と言いますが、判断が難しいどころか、そもそもレントゲンには骨折もひびも写っていません。
たまに白くボヤっとしたものを疲労骨折の部位とおっしゃる先生がおりますが、それはカルシウム質がレントゲンに写っただけで疲労骨折ではありません。
もし、レントゲンに写ったのなら「○○骨のひび」「○○骨の骨折」のような診断になります。
しかし、ひびも骨折も写っていない場合、痛みの原因、レントゲンを撮った理由をつけるために、この「カルシウム質が写っただけのモヤモヤ」を疲労骨折と診断するのです。
簡単にいえば、良く分からないから疲労骨折と診断しているだけなのです。
私の整骨院にも、整形外科で疲労骨折と診断されたという患者さんが良くいらっしゃいます。
本当に骨が折れるなりひびが入っているなら、折れた骨を手術でつなげるか、自然にくっつくのを待たなければならなりません。
しかし、当院では疲労骨折といわれた症状を施術で最短一回から数回で治しています。
なぜ治せるのか?
それは疲労骨折と診断を受けた痛みの原因が、骨折ではなく「筋膜」や「筋肉の付着部」「骨膜の肥厚」にあるからです。
4.当院だけが知っている疲労骨折
- 完治前にスポーツを継続することによって、慢性化し完全に折れてしまったら、ギプスでの固定ばかりでなく場合によっては手術が必要になります。
- A.疲労骨折が本当の骨折になったなんて話は聞いたことがありません。 「疲労骨折は小さくて見えない骨折である」 多分そんなイメージで考えているからそうなるのでしょう。
- スポーツに復帰し再び同じ部位に繰り返し負担をかけると、再発するケースもあります。
- A.これはすべての疾患に言えることですが、そもそも完治していないからです。 きちんと完治させれば再発することはありません。
- 原因となったスポーツは禁止、その期間は骨折の部位や回復具合によって差が出ますが通常2~3ヶ月ほど。
- 部位にもよりますが、通っていただいて数回、程度によっては最短一回で完治させます。長期にスポーツを休む必要はありません。
- 過度のトレーニングや特定の部位ばかりに負担がかかる動作はできるだけ避け、トレーニング内容に変化を持たせると良いです。
- そんなの無理な話です。通院しながらもスポーツは続けていただいております。今まで通りに運動・トレーニングしていただいて結構です。
5.まとめ
疲労骨折は骨折していないので安静にしなくても施術で治る。
これが疲労骨折の新常識です。