筋トレについて

その筋トレって本当に正しいの?

「腰痛を緩和するために、腹筋を鍛えましょう!」

「椎間板ヘルニアの痛みを緩和するために、筋トレをして筋肉のコルセットを巻きましょう!」

腰が痛いからと医療機関を受診した時、そんな指導をされた患者さんは多いのではないでしょうか?

そして、実際にリハビリ室で腰のマッサージに加え、腹筋などの筋トレを指導される…

自宅でも時間を見つけては、リハビリと思って指導された筋トレ…

本当にそれって意味ありますか?

今まで考えたこともないのでは?

「整形外科の先生が言うんだから間違いない。」

「リハビリの先生に指導されて…」

ほとんどの方が、そう言うと思います。

腰痛でコルセットを巻いているイメージ

腰痛改善に筋トレは不要

当院にも腰痛の患者さんは大勢いらっしゃいます。

しかし、当院では今まで一度も筋トレを指導した事はありません。

何故なら、ハッキリ言って必要ないし、痛みに関係ないからです。

分かりやすく言えば、筋肉ムキムキの人でも腰痛の人がいます。

鍛えてる筋肉が違う?

そうではありません。

確かに腰痛に腹筋は関係しておりますが、悪さをしているのは「硬さ」であり、筋力は関係ありません。

原因となる筋肉が堅くなっているから、身体がうまく姿勢を保てず歪みが発症し、腰痛になっているのです。

そもそも、腰痛の時に腹筋を鍛える運動をしようとしても、痛くて出来ない方もいるのではないでしょうか?

痛い部分をかばっての筋トレは、別のところへ痛みを発生させてしまう可能性すらあります。

筋肉は縮んで硬くなるのが仕事

縮んで硬くなり力を発揮するのが筋肉です。

筋力を最大限に出すには、筋肉が緩んで柔らかくなっていて、縮むことがスムーズにできなくてはなりません。

緩んでいるからこそ縮むことができ、筋力を力強く発揮できるのです。

つまり、筋肉を緩めれば筋力は回復するということです。

そして、筋力が回復すれば体のバランスも改善され、結果的に痛みも取れるのです。

それを考えずに筋肉を鍛えても、痛みの緩和どころか悪化させるだけです。

膝を痛めているイメージ

その他の疾患も同じ

変形性膝関節症に対しての太ももの筋トレや、ギプスを外した後の機能改善の筋トレも同様です。

仮に何かの理由で1ヶ月ベッドに寝たきりになっていたとします。

その場合、確かに筋力の低下、具体的に言うと「筋肉の萎縮」が起きています。

実際に歩いたり、階段の登り降りをする動作が弱っていると思います。

しかし、その原因のすべてが「筋肉の萎縮」ではありません。

筋肉は長時間使わないでいると、萎縮するだけでなく硬くなります。

つまり、筋肉の堅さも筋力低下の原因なのです。

なので、筋力を回復させるためには、筋トレをする前に、まずは筋肉を緩める必要があります。

適切に筋肉を緩めば、その時点で筋力は即座に回復します。

そこから必要であれば、さらに筋トレをすれば良いのです。

それを飛び越えて、いきなり筋トレなどのリハビリをすると、非常に過酷な事になります。

腕の筋トレイメージ

オリンピック選手ですら逃げ出すリハビリ

以前に「リハビリがツラすぎて逃げ出した」なんてオリンピックメダリストの話を聞いた事があります。

プロの選手が耐えられないリハビリなんて、どんだけ苦痛だったのでしょうか。

おそらく無理な筋トレを強要されたり、無理矢理関節を動かされたりしたのでしょう(泣)

プロの選手であっても、知識や情報がなければ、そういう間違った医療機関へ行ってしまうという良い例です。

痛みの緩和や機能改善に、筋トレは二の次、三の次です。

無理やり関節を動かすようなストレッチも必要ありません。

日本人は、苦労は報われるという思想が強くあります。

その苦労は痛みを伴っても仕方がないという…

筋トレやストレッチで言えば、まったく無駄で意味のない考えです。

痛いという事は、正しくない事をしているということです。

まとめ

筋肉トレで筋肉をつければ痛みが和らぐのでしたら、筋肉ムキムキの人に、腰痛持ちや椎間板ヘルニア持ちの人はいないはずです。

しかし、実際はいくらでもいます。

逆に筋肉がない人は、みんな腰痛持ちなのかと聞かれたら、きっと誰もが「そうじゃない」と答えるでしょう。

つまり、腰痛など身体の痛みに、筋力は関係ないということです。

どんな疾患でも同じです。

何度も言いますが、痛みの原因は筋力ではなく、筋肉の「硬さ」です。

RMTを基に考えれば、その硬くなっている筋肉の場所は、即座に特定できます。

あとは、そこを緩めるだけ、効果は最短一回です。

きちんとした理論に基づいて適切なリハビリをおこない、スムーズな現場復帰を目指しましょう。

もし、現在通っているリハビリステーションで、無理な筋トレやストレッチを強要されているのでしたら、一度セカンドオピニオンをお勧めします。

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