週2回テニスをしているが、何ヶ月も前から左足が痛い。
テニスをしているとだんだん痛みが強くなり、翌朝が特に痛い。
子供の突き指に付き添いで来院されたが、突き指が3分程で治ってしまったので、せっかくだからと、そのままお母さんを施術することにしました。
さいたま市からご来院の患者さんです。
施術開始
左足首を内側に捻る、しゃがむなどの動作で痛みが出ます。
どこが痛いか詳しく聞くと、アキレス腱や土踏まず、足の甲など足周辺のあちこちに痛みが出ていました。
このような症状だと、受診した整形外科によっては、
「アキレス腱炎」
「足底筋膜炎」
「足の甲の疲労骨折」
の併発、なんて物凄い診断をされてしまうかもしれません。
そうだとしたら重症ですね。
しかし、当院は違います。
まず当院では「炎症」や「疲労骨折」という考えはありません。
炎症や疲労骨折は名ばかりの疾患と捉え、それよりも、どこの筋肉や靭帯が硬くなっているのかが重要だと考えています。
今回も同じです。
まずは捻挫の検査。
スポーツをしていると、強く捻った覚えはなくても、検査すると靭帯や腱を痛めている、いわゆる捻挫をしている場合があります。
あるいは、学生時代などにした捻挫がまだ治りきっていないなんてこともあります。
今回検査してみるとやはり左足首の動きが悪く、受傷時期までは分かりませんが、軽い捻挫になっていました。
靭帯と腱を調整。
すると、足首を捻ってもしゃがんでも痛みは無くなりました。
試しにジャンプしてもらうと、まだ少し痛みが出ます。
先程の靭帯と腱を、もう少し調整しましたが、まだ痛いです。
足のあちこちが痛い場合の施術ポイント
ここで、実は最近見つけたのですが、どうやら足首にコリのできやすい場所があり、そこにコリができると足周辺のあちこちに痛みが出てしまうようなのです。
なので、今回のケースも、そのコリの有無を確認し調整してあげると痛みが取れるはずです。
すると、やはりコリがありました。
そのコリを施術すると、ジャンプしても痛みは無くなりました。
お子さんの突き指もお母さんの足の痛みも、一回の施術でほぼ完治です。
まとめ
筋肉や腱の痛みに対して〇〇症とネーミングするのは、あまり意味がありません。
〇〇の炎症や〇〇の疲労骨折は、私の経験上疑問に思うことが多いです。
大切なのは名前ではなく、その原因は何なのか、症状はどうなのかということです。
アキレス腱炎などの〇〇の炎症や疲労骨折と診断されて、なかなか治らないようでしたら、一度セカンドオピニオンをお勧めします。
〇〇炎は炎症していませんし、疲労骨折は骨折していません。
施術で治ります。