当院には、部活やクラブ活動を頑張っている小中高の学生が、大勢いらっしゃいます。
もともとは近隣にお住いの方が多かったのですが、今では噂を聞きつけた方や、インターネット検索で当ブログを知ってくれた方など、上尾以外の埼玉全域、それどころか関東全域から、たくさんの患者さんがいらっしゃるようになりました。
聞けばたいていの場合、「近所の接骨院や整形外科にいくら通っても改善しなかった」や「近々大会や発表があるから急いで治してほしい」がほとんどで、どこも治せない症状の駆け込み寺のようになっています。
施術する症状は、スポーツ障害といわれるものが多く、捻挫、打撲(挫傷)、肉ばなれ、腱断裂、靭帯損傷から、スポーツの名前のつくような、野球肘やテニス肘、野球肩、そしてサッカー選手に多いグロインペインなど、さまざまなケースがあります。
そんな中で、脛(すね)の内側あたりに痛みを発症する、走ることの多いスポーツ選手がなりやすい症状があります。それは「シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)」という症状です。
日頃、良く走るスポーツをおこなっていて、脛の内側あたりが痛いと思った時は、まず最初にシンスプリントを疑ってみてください。
この記事の目次
1.シンスプリントとは?
シンスプリントの概要
シンスプリント(英: Shin splints)は、下腿内側に位置する脛骨の下方1/3に痛みが発生する症状。骨折した時のような激しい痛みではなく、鈍痛なのが特徴である。脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん、英: Medial tibial stress syndrome)ともいう。
基本的に体を動かすどの運動においても、十分な筋力の整っていないうちからいきなり激しい運動をした際に起こりうるものではあるが、マラソン選手や陸上競技、バスケットボール選手、サッカー選手などのランナー、ジャンプ時の着地などに特に起こりやすい。
2.症状について
脛の内側の下のあたりに痛みが出ます。もう少し具体的に言うと、脛骨(けいこつ)、つまりスネの骨に沿って痛みが出ます。
当院へご来院されたシンスプリントの患者さん達からは、以下のような声をよく耳する症状です。
- 屈伸をすると脛の内側が痛い。
- ジャンプや背伸びをするとスネの下の方が痛い。
- 走ると脛の下の方の内側らへんが痛い。
- 歩くと内スネの下方付近が痛い。
- 脛の内側の下の方を押すと痛い。
- 運動し始めが痛く、途中に痛みが消え、終わるとまた痛くなる。
3.診断と治療について
整形外科や接骨院へ行くと、次のような治療を受けることになります。
- スポーツを中止して安静にする。
- 湿布や痛み止めの服用。
- 患部への超音波など電気治療。
- すね、ふくらはぎのマッサージ。
- 内もものマッサージ。
- 足底板、インソールで補正。
- 骨盤や身体のバランスを調整する。
そして、ほとんどのケースで、部活やクラブ活動などのスポーツ全般を休むように言われます。
4.よく言われる治療ポイント
シンスプリントの治療が得意とうたっている、腕に自信のある先生は、良くこんなことをおっしゃいます。
「後脛骨筋が硬いから電気をかけてマッサージしましょう」
「骨膜が炎症しているので安静にしましょう」
しかし、それらは全部間違いであり、そのままのでは完治するのにとても時間が掛かるか、あるいは治りません。何故なら、シンスプリントの痛みは、後脛骨筋も骨膜も関係ないからです。
シンスプリントの原因は患部にはありません。
5.シンスプリントは施術で治ります。
シンスプリントは安静にしなくても施術で治ります。その施術ポイントは後脛骨筋ではありません。そして、どこかが炎症しているわけでもありません。
当院はシンスプリントの治療が得意で、すでに治療ポイントも絞られているので、早ければ10分程度の施術で完治可能です。難治の場合でも、安静を指示することなく、数回の施術で治っています。
もう一度言います!シンスプリントは施術で簡単に治ります!
もし、現在通っている治療院で、安静を指示され幹部に施術やマッサージを受けているのでしたら、一度セカンドオピニオンをお勧めします。